私は昔、絶対に寝坊が許されないという日の前夜、目覚まし時計を2個セットし、カーテンを開けて就寝した。
翌朝、異変を感じ目を覚ます。
頭がガンガンと痛むのだ。
窓に目をやると強烈な日差しが差し込んでいた。
私は頭を窓に向けて寝ていたため、夏の朝日をもろに頭に浴びていたのだ。
時間は6時半前。
目覚まし時計はまだ鳴っていない。
寝坊をしないという目的は達成されたが、頭ガンガンという代償を払う羽目になってしまった。
人は日光を浴びてから15、6時間位するとメラトニンというホルモンが分泌され眠くなるらしい。
日光が睡眠導入への一つのスイッチとなっている。
ちなみに朝顔は日が暮れてから約10時間後に花を咲かせる。
こちらは日没が開花のスイッチである。
人は暗くなってから何時間か後に眠くなり、朝顔は日光を浴びてから何時間か後に花を咲かせるものだと思っていた。
まったく逆のイメージである。
日光を浴びるとセロトニンが作られる。
セロトニンは心のバランスを整える伝達物質である。
これが少ないと、イライラしたりクヨクヨしたり、怒りっぽくなったりやる気がおきなくなったりと色々な障害が生じる。
また日光を浴びることによりビタミンDも作られる。
ビタミンDはカルシウムを吸収する手助けをしてくれる。
日光の浴び過ぎは体に良くないが、適度に浴びることはとても大切なことである。