マッサージをしてもらっても、つらい部分が解消されない。
肩甲骨の内側辺りなんだよなぁ。
それはおそらく菱形筋のコリだと思われます。
図のピンク色の部分が菱形筋です。
菱形筋は肩甲骨を脊椎のほうに引っ張ります。
胸をはり背筋をピンと伸ばしている人の菱形筋は緩んでいます。
しかし、いつも猫背でいる人の菱形筋は外側に移動した肩甲骨に引っ張られ、緊張状態におかれています。
そして、その状態が長い間続くと肩甲骨の内側に疲労物質が蓄積し肩こりとなって現れます。
菱形筋は僧帽筋の下にあります。
僧帽筋が硬くなっている場合、菱形筋をマッサージすることは難しいです。
まずは胸を張って肩甲骨を内側にぎゅっと引き寄せましょう。
菱形筋に力を入れる、抜く、入れる、抜くを繰り返すことによりポンプ作用が働き血行が促進され疲労物質が流されます。
筋肉が温まり粘性が低下したところでストレッチを行い筋肉に柔軟性を取り戻します。
菱形筋のストレッチは肩のストレッチをご覧下さい。
菱形筋の少し上、肩甲骨の上端の尖った部分から頸椎にかけて肩甲挙筋という筋肉が付着していますが、この筋肉も猫背により引っ張られ緊張状態におかれます。
この筋肉も菱形筋とあわせてストレッチを行いましょう。
肩甲挙筋のストレッチは首のストレッチにあります。