腰椎椎間板ヘルニア
腰椎と腰椎の間にはクッションの役割を果たす椎間板というものがあります。
この椎間板の外側には線維輪という組織がありその内部には髄核という物質が入っています。
長年腰に負担をかけることによって椎間板が劣化し線維輪に亀裂が生じるとそこから髄核が飛び出すことがあります。
そして飛び出した髄核によって神経が圧迫されると痛みを感じたり下肢のしびれや麻痺などの症状が現れます。
これが腰椎椎間板ヘルニアです。
飛び出した髄核が無くなれば問題は解決します。
ではどうすれば…と考えたとき頭に浮かぶのはやはり手術でしょう。
かつては腰椎椎間板ヘルニアに対して手術がかなり行われていたようですが現在ではよほどのことがない限り保存療法で治療するようです。
それはなぜかというと、飛び出した髄核をマクロファージという貪食細胞が食べてくれることによって腰椎椎間板ヘルニアが縮小、消失することがわかったからです。
運動療法、温熱療法、コルセット、痛み止めなどの保存療法を行うことによって3~6ヶ月以内に多くの患者さんのヘルニアが小さくなるようです。